猫の根尖膿瘍(重度の歯周病)治療のための抜歯手術の紹介です。
今回の猫ちゃんは眼の下が急に腫れあがり、多量の膿と出血が出たため来院されました。何週間か前にも急に腫れあがり、何日かしたら腫れが引いたみたいなのですが今回は初めての出血とのことでした。
原因としては奥歯の根っこが膿んでしまい、根尖膿瘍と呼ばれる状態となってしまった可能性が高いと思われます。
抗生剤と消炎剤で様子を見る選択肢もあるのですが、繰り返していることと根本解決となることから手術で歯を抜く手術をしていくこととなりました。
歯を抜いた後は痛みが出て食欲が少し落ちる可能性があります。ネコちゃんのストレスなどを考え、今回では日帰り手術とし、翌日以降は鎮痛剤の注射を打ちに来るという治療方針となりました。
よく頑張ってくれました!
歯石がついた奥歯。根っこが膿んでいます。
歯石を外しました。
奥歯と手前の歯を抜きました。
傷口を溶ける糸で縫いました。
術後二週間、傷がふさがりました!