犬の肺水腫の治療についての紹介です。
今回のワンちゃんは呼吸が苦しく夜寝られないといった症状で来院されました。
開口呼吸といって常にハアハアしている状態で酸欠状態のためベロの色が真っ青でした。
レントゲンやエコーの結果、僧帽弁閉鎖不全(通称MR)と言われる弁膜症の病気となってい
ました。
心臓のポンプの機能がうまく働かないため全身に血をうまく送ることができず、重篤な状態
になると肺水腫と呼ばれる肺に水が溜まって呼吸困難になってしまう怖い病気です。
入院管理となり、酸素室の中で血管のカテーテルから心臓のお薬を点滴し、利尿剤などのお
薬など、その時に必要な処置を行っていきました。
レントゲン写真での改善や食欲の回復などを確認し、今後はおうちでのお薬での管理とな
りました。とても良く頑張ってくれました。
入院初日の写真
入院して翌日のレントゲン写真
退院して二日後の写真
心臓のお部屋の断面図。飼い主様と一緒にエコーを当てながらその場で症状の説明をさせていただきます。
心臓の血流の速度の画像。飼い主様と一緒にエコーを当てながらその場で症状の説明をさせていただきます。